2013年2月16日土曜日

「どうか小さな命とひきかえに…」

非常に衝撃的で、大変悲しい出来事が起きてしまいました。
2月14日の午後、大阪府大東市野崎のJR片町線(学研都市線)野崎駅で同志社前発宝塚行き快速電車に小5の男児がはねられ死亡したとのニュースが報道されました。
msn産経ニュース : 死亡したのは11歳の小5男児 大阪・大東市のJR駅、自殺ほのめかすメモも…
駅のホームに残されていた所持品の中に、「どうかひとつの小さな命とひきかえに、統廃合を中止してください」との自殺をほのめかす遺書のようなメモがありました。
msn産経ニュース : 「どうか小さな命とひきかえに…」自殺男児、学校の統廃合に反対か
以下に、そのメモの全文を文字でおこしてみました。
自分をぬいて、25人全員が「とうはいごうがなくなってほしい」に賛成しました。
また、一人たりとも「なにもしない」人がいませんでした。
これは勇気がいることとさっします。
ちなみにぼくは、「とうはいごうがなくなってほしい」「なんでもする」に賛成です。
どうか一つのちいさな命とひきかえに、とうはいごうを中止してください。
この子がここまで追い込まれてしまった背景には何があったのか、詳しいことはわかりませんが、相当な覚悟で電車に飛び込んだに違いありません。 大人たちが想像している以上に、子どもたちにはストレスになっているのだと思います。市教委など、関係者は事実関係を徹底調査し、同じような悲劇を繰り返さないよう対策をお願いしたいと思います。

2013年2月6日水曜日

統合委員会が閉会しました

江別小学校・江別第三小学校統合委員会が、平成25年1月30日(水)の第16回の開催をもって、統合校の校名などの結論を先送りしたまま閉会いたしました。様々な感情がこみ上げてきますが、思うがままに文章にしてみました。

統合委員会の目的は、統合校の設置場所と校名・時期を決めることになっていたが、設置場所と時期は決まったようだが、校名は先送りとなり、目的を果たすことは出来なかった。
5年前、地元と小学校PTAより教育委員会に申し出て、教育委員会がやっとおもい腰をあげて開いた説明会より始まった。その中でいろんな意見や要望も出たが「すべての議論は今後開かれる地域協議会で決めます」と教育委員会は地元意見に対しても、その委員会にゆだねることとしてきた。しかし、その地域協議会でも、「統合やむなし」という「統合」だけを決め、次の統合委員会にあとの議論を先送りしてきた。
そしてこの度も、校名はもちろん、校歌なども統合校のビジョンが決まっていないので、と言うことでまた先送りとなり、ほかにもたくさんあった重要事項についてもきちんと議論されず、委員長提案で委員会を閉じてしまった。地元にとっては大事な設置場所と選択されなかった学校の跡地利用についても同様である。
統合委員会は当初より設置場所を決めるについても、大きな意見の隔たりがあり、議論がかみ合っていかなかった。専門的な立場の方や中立的立場の方もいない中、平行線の会議が続いた。私は7回目から招集され委員となったが、隣接し合った地元の問題だけに、第三者委員会などを立ち上げ、設置場所・校名・時期について議論をしていただくよう、要望した。特にこの三つのことを総合的に議論していくことを提案したが議題にもされず、議論もされなかった。
設置場所に選択されなかった学校(地域)は、「学校がなくなる」という現実がある。大切な避難所でもあり、選挙の投票所でもあり、地域のシンボルがなくなるのであるから、せめて校名や歴史・校歌などは設置場所に選択されなかった学校のものを残すべきだ。そして跡地利用も、地元住民のために利用されるよう、市に対して申し入れを行うなり、きちんとしなければならないと申し入れてきたが、教育委員会はまったく説明もないまま、跡地問題は議題にもならなかった。
以前、統合委員会の中で教育委員会として小学校の教育ビジョンを質問したことがあったが、何の答えもなかった。「どんな学校を作りたいのですか?教育委員会としてのビジョンは?それによって設置場所を議論するべきだ」と意見した。しかし教育委員会からの返答はなかった。それなのに今回はビジョンが決まっていないという理由で、校名・校歌が先送りとなってしまった。
今回の統合委員会の最終決定をふり返り、やはり疑問や心配ばかりがうかんでくる。私達の宝である未来の子供たちのいのちをまもり、教育の場として決定された設置場所はふさわしい環境なのだろうか?少子化が進む中、今後も予想される学校の統合問題や学区の見直し、そして登下校の方法も変わってゆくであろう中で、この地区で残し得る学校の設置場所といえるのであろうか?避難所がなくなる駅前市街地の活性化を考えたとき、これでいいのか?
統合委員会では参加さえ出来ない中で議論が進み、意見できないことも多かったが、中学校PTA会長の立場で委員になっていたので、所属中学校のPTA役員さんの意見も聞きつつ、進学する中学校の問題なども含め、私なりに意見させていただいた。
統合委員会委員 石堂了正