先日、次期大阪市長に就任する「大阪維新の会」の橋下徹代表が、学校選択制の導入を検討していることが報道され、にわかに注目を集めています。
江別市も2005年(平成17年)度から導入し、すでに6年が経過していますが、特に混乱もなく、アンケート結果などからも概ね保護者には好評のようです。江別市の場合は隣接する区域に限り選択が可能とし、受け入れ人数にも一定の制限を設けていることなどから、選択される学校が、特定の学校に偏るなどの弊害がおきにくいためと思われます。
他方で、様々な問題点も浮き彫りになりつつあり、東京都江東区では、2008年(平成20年)度より、それまで広く認めていた選択範囲を、地域コミュニティーの崩壊を招くおそれがあるなどとして、「徒歩圏に限り」との条件を設定したのを始め、本年度から群馬県前橋市では、やはり地域コミュニティーの希薄化や、登下校時の安全性の確保が難しいなどの理由から、事実上の廃止としました。
江別市も、今後学校の統廃合が進んでくると、様々な問題がおきてこないとも限りません。“市民が望んだ”と声高に、学校選択制の制度そのものを、都合よく教育行政の失策の言い訳に利用することの無いよう、明確な教育ビジョンのもとに、柔軟な制度の検証と見直しを図ってもらいたいと思います。決して大人の都合で、子どもたちが翻弄されることの無いようお願いいたします。
文部科学省 学校選択制について : http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/gakko-sentaku/
Wikipedia 公立学校選択制 :
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E9%81%B8%E6%8A%9E%E5%88%B6
江別市教育委員会 学校選択制 : http://www.city.ebetsu.hokkaido.jp/kyouiku/gakkou/sentaku/seido/top.html
江東区教育委員会 : http://www.city.koto.lg.jp/ac/kyoiku/
前橋市教育委員会 : http://www.city.maebashi.gunma.jp/kurashi/230/257/001/p000470.html
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