2012年10月23日火曜日

中学生からみた江別市 3

9月29日、30日に行われた江別第一中学校の文化祭で展示されていた壁新聞をご紹介しています。最後は3年生の作品になります。
3年1組 玲瓏
3年2組 鳳梨
3年3組 刹那
3年4組 玲瓏
3年5組 紫苑
文字が読みやすいようにファイルサイズを大きくしてあります。PC環境によっては重たいかもしれませんがご了承ください。

さすがに3年生ともなると、切り口が鋭くなってきますね。全学年共通しているテーマは校舎改築、いじめ、エネルギー、街の将来などでしょうか。クラスごとに扱っているテーマは同じでも、彼らなりに問題意識を持ち、それぞれ角度の違う視点から取材し、よくまとめられています。
今年7月には三好昇江別市長を囲んでの「えべつ未来中学生会議」「えべつ未来高校生会議」「えべつ未来大学生会議」などが開催されています。私たち大人たちはこうした子どもたちの主張を、“何も知らない子どもが言ってること”とするのは簡単ですが、将来の江別市を担う子どもたちからの警鐘として謙虚に受け止め、肝に銘じておく必要があります。さもなくば、彼らはこの江別市を見捨て、離れていってしまうに違いありません。
このブログでも何度か指摘していますが、江小・三小統合後の中学校区をどうするのかという議論がほとんどなされていません。現在の江別第一中学校は江別小学校と上江別小学校から600名を超える生徒が通ってきており、市内でも最大規模の中学校となっています。そのうち江別小学校の卒業生は100名ほどで、その割合は1:5ほどで、クラスに5名程度といった状況になります。また、学校選択制を利用した生徒もいるため、ここ数年、中学校区3校PTAが交流・連携を行いながら、いわゆる“中一ショック”対策に様々な取り組みをしてきました。ただでさえ小学校とは環境が大きく変化する上に、大多数が他校からという状況では親子ともに相当なストレスとなります。統合後の中学校は、第一中学校の立地からすると、おそらく一部の児童は第一中学校へ通うこととなると思いますが、学校選択制の利用で、東光町や上江別、高砂町などから通っている児童が江別小学校に多いことから、第三小学校の場所に統合校が建設されれば、現在よりもさらに第一中学校へ通う人数が少なくなることが予想されます。統合にあたって、学校選択制を採用している以上、このように中学校へ通うことへの生徒・保護者の負担もある程度考慮すべきではないかと思います。どうも“学校選択は自己責任でお願いします”などと差別的にバッサリ切り捨てるような気がしてなりません。
子どもたちは見ているのです。江別第一中学校の新校舎がどのように建て替わるのか、いじめに関して市教委がどのような対応をとるのか、災害対策、江小・三小の統合に伴って街がどう変化するのかなど、ある意味子どもたちに試されているのです。

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