2012年10月2日火曜日

私たちの思い 1

私たちは、現在の江別小学校が立地する萩ケ岡に、学校施設を残して欲しいとの思いから活動しています。ただそれだけです。既存のレンガ校舎も、危険であるならば残念ではありますが解体してもかまいません。校名も130年近い歴史も、必要とあらば新たな校名で、新たな歴史を刻めば良いと思います。

すでに12回も開催されている江別小学校・江別第三小学校統合委員会ですが、議論は平行線をたどっております。江別市教育委員会が統合後の通学距離を根拠に江別第三小学校の場所に統合校を建設したいと考えていることは明白で、「江小・三小統合委員会だより」を第1号から順にお読み頂ければ、提示されている資料や数字が江別第三小学校側に有利なものが多く、特に第3号にある町名別児童数の推計(平成23-29年度)などは学校選択制利用者数が反映されておらず、今年度である平成24年度の推計を、江別小学校190名、江別第三小学校を331名としていますが、今年度5月現在、江別小学校が199名、江別第三小学校が296名と推計とは大きくかけ離れた数字となっています。
また、第4号では、第三小学校の学校用地が江別小学校より狭いことに対して“付近住民の理解を得て第三小学校と郷土資料館等の間の市道を廃止し、隣接する郷土資料館等の土地を確保”とありますが、そのような複雑な手続きをふみ、不確定な要素をあたかも実現できるかの様に提示しています。
防災あんしんマップ えべつ住区」や「江別市防災対策~洪水ハザードマップ」の解釈についても、江別小学校と第三小学校とでは、高低差が4mもあって、江別小学校は浸水することはほぼないにもかかわらず、今回の統合とは関係のない上江別小学校まで引き合いに出してそれよりも第三小学校は高い場所にあるから問題ないとしていますが、統合校の設置場所は現存する2校に限るとしているので、江別小学校と第三小学校を比較して議論しなければならないはずです。

前述の第三小学校を統合校の設置場所とする最大の根拠である通学距離に関してですが、そもそも教育委員会が定めている通学区域の面積が2倍以上も第三小学校のほうが広いので、有利なのは当然なのですが、面積あたりの児童数は199名と296名で2倍とはなっておらず、江別小学校は通学区以内に児童が密集していると言えます。そして第三小学校側に通学するとなると、現在の江別小学校の児童は、ほぼすべての児童が遠くなります。しかし、第三小学校の校区でも、一番町や弥生町の児童は、国道12号を渡ることにはなりますが、江別小学校側へ通学する場合、ほぼ同じ距離になります。このように、通学区域の面積あたりの児童数が多く、江別小学校校区から第三小学校へ通う場合ほぼすべての児童が遠くなり、逆に、第三小学校校区から江別小学校へ通学する場合はすべての児童が遠くなるわけではありません。視点を変えると公平性に欠けると言えます。
さらに付け加えるとすれば、第三小学校は体育館が比較的新しいので、体育館を残したまま校舎を改築することとなります。ですので改築後の校舎もほぼ現在の位置となります。一方、江別小学校は校舎のすべてが改築対象となり、校舎設計の自由度が高いため、玄関の位置も変更することが可能となり、第三小学校側からの通学に配慮した校舎を建設することができます。
耐震構造の校舎は、どちら側に建てても実現できます。江別小学校はさらにプラスアルファの災害へも対応可能です。やはり、広く環境の良い江別小学校が統合校の敵地であると思います。

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