2010年8月26日木曜日

「江別レンガの120年」に参加してきました

8月25日(水)、江別市野幌公民館おいて、江別市郷土資料館友の会・江別ユネスコ協会共催で開催された市民学習会「江別レンガの120年」に参加してきました。講師に江別市セラミクアートセンター・江別市郷土資料館館長の石垣秀人さんを迎え、知っているようで意外と知られていないレンガについての様々なお話をうかがいました。

江別でレンガ製造が始まったのは1891年(明治24年)のこと。現在の東光町17-10にある覚良寺付近にあった江別太煉化石工場の創業が発祥だと言われ、覚良寺境内には「江別れんが発祥の地」と標された文化財標柱が置かれています。
江別市がある野幌丘陵は、レンガの原料に適した「粘土」に恵まれていたのはもちろんのこと、焼成に必要な木材や石炭などの燃料を調達しやすく、また、消費地の札幌や小樽あるいは空知の炭鉱施設に近かったなどの地理的要因にも起因し、ピーク時の1950年(昭和25年)には野幌を中心に15社の窯業工場が操業していました。1950年代はちょうど江別小学校を含めた市内のレンガ建造物が多く建てられた時期でもあります。現在は残念ながら丸二北海煉瓦(株)、米澤煉瓦(株)、昭和窯業(株)の3社が生産するのみとなってしまいました。
産業として衰退していく様を、街のいたる所にあるレンガ建造物が老朽化していく様を、指をくわえてみているだけで良いのでしょうか。120年という節目に、江別市の礎を築いたレンガを、私たち市民は今後どのように後世に伝えていくのか、この機会に江別市郷土資料館江別市セラミックアートセンターに足を運び、街の将来を真剣に考えてみませんか。

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