過去最強クラスの台風15号が沖縄本島を直撃しております。時速15キロという自転車並のゆっくりとした速度で、今夜から明日27日にかけて、沖縄本島を通過するようです。予想される最大瞬間風速70mで、雨量も最大で1時間に80ミリ以上の記録的な大雨となる模様です。
この台風15号が北海道地方に影響を与えるかは、今後の動き次第ですが、昨夜も北海道で比較的大きな地震があり、江別市でも震度3を記録しております。災害はいつ起こるかわかりません。日頃からの備えが重要でることは、今さら言うまでもありません。
昨年の8月26日、江別市を突然のゲリラ豪雨が襲い、市内のいたるところで冠水がおこりました。聞くところによりますと、特に江別小学校の近くにある一番町自治会館前の冠水は、排水溝が枯葉などで詰まりと排水ポンプの故障によって本来であれば排水されるべきであるものが、想定外に機能しなかった事が被害を悪化させたようです。続く9月上旬には台風12号の影響で、断続的な雨が続き、石狩川の水位が氾濫注意水位5.1mまであと僅かの4.97mまで上昇し、江別市消防本部では9月5日、昭和56年の水害を上回る降水量を予想し、職員と消防団員へ自宅待機の通達までだしておりました。
先日発行されました「江小・三小統合委員会だより」第10号のなかで、D委員の「◎D委員 学校の安全を考える場合には、想定外の想定をするべきである。中川町の地震、九州地方の水害など、いつどんなことが起きるか分からない。石狩川で、三十数年間対策を続けても水害が起きていることを考えると、安心安全な場所を真剣に考えるべきではないか。 」との意見に、事務局(江別市教育委員会)は次のように答えています。
何をのんきなことを言っているのでしょうか。現実に、想定を超える事象が次々と起こっていることを目の当たりにしたいま、子どもを持つ親として、また一市民として怒りがこみ上げてきます。このようなことを平然と市民に公開する文書に載せてよいものでしょうか?幸いにして避難が出来、人的な被害がなくとも、子どもたちにとっては、自分の通う学校に被害が起きただけでも、ショックを受けPTSDなどを発症する子どもたちがでてくるかもしれません。そんなことも想定できない人たちに、江別市の教育行政に関わって欲しくありません。 先日の投稿でもご紹介いたしましたが、三好昇江別市長の“平成24年度市政執行方針”にある「かつて当たり前であった人と人との絆、支えあう地域社会の重要性、大切さを認識し、今改めて安全・安心な街づくり、災害に強い街づくりを進める」とはどういうことでしょうか。市職員がこのような意識しかないのであれば、三好市長が掲げる「安全・安心な街づくり」は絵に描いた餅と言わざるをえません。江別市は人口に対して市職員の数が少なく、効率的だとの旨の発言を、三好市長は就任当初の江別市PTA連合会の講演でおっしゃっておられましたが、ただでさえ職員数が少ない上に、このような危機意識では、いざという時に、子どもたちや市民の生活や安全、ましてや生命を守ることなど到底不可能です。自分の身は自分で守らなければならないのは当然ですが、少なくともほんとうの意味で市民の立場にたって、言い訳や言い逃ればかりせず、責任感をもって職務にあたってほしいものです。石狩川の最後の洪水は約30年前の昭和56年で、その後、危険な雨は何度かあったが、堤防のかさ上げや河川の断面積の確保などの改修が行われていることから、水害は起きていない。洪水は、石狩川の上流で降った雨が集まってくることにより起こり、江別市に到達するまでに6時間から14時間掛かることから、逃げるための時間的余裕がある。九州地方の大雨により死者が出ているが、多くは土砂災害によるもので、江別市とは状況が異なる。文部科学省が緊急提言で高台等に学校施設を建設すべきとしたのは、津波対策のためであり、洪水に関してではない。北上川では河口から七、八キロメートルくらいまでの範囲で被害があったが、江別市は石狩川の河口から直線距離で十一、二キロメートルあり、津波による被害は出ないとするのが妥当だと考える。
同感です。
返信削除洪水のハザードマップからも、この辺り一帯のリスクを考えると、人が住むには危険な地域といえます。
どんな防災計画を立てても、自然の猛威は想定外の被害をもたらしますから、危険なところには人を住まわせない判断も検討すべきでしょう。
なにか起こっても責任をとりたくない人たちばかりなので、全てに対して後ろ向きです。もはや負のスパイラルに陥っていますね、江別市は。
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