現在の江別第三小学校の敷地面積は江別市内でも最小で、その面積は「江別の教育」平成23年度版資料編によると15,812平方メートルと、次に狭い大麻東小学校の21,130平方メートルからみても極端に狭くなっています。
この件について教育委員会では「江小・三小統合委員会だより」第4号のなかで次のように見解を示しています。
今後、統合校のあり方を検討する中で、学校施設用地として必要があれば、隣接する郷土資料館等の土地を確保することについて市に求めていく。郷土資料館と現在保健センターの駐車場になっている二番通り側の公共用地を合わせると 25,000 ㎡ほどになるが、郷土資料館の移転は考えていないので、その場合は郷土資料館の用地と調整しながら、学校用地を確保することになる。また、第三小学校と郷土資料館等の間の市道を廃止することになるので、付近住民の理解を得ることが必要になる。三小の体育館はそのまま残し、校舎のみを改築するものと思われますので、新校舎も現在位置に建てることとなります。その場合、敷地内に仮設校舎を建設しての改築は難しく、新校舎建設中は江別小学校へ通うことが想定されます。ですが、江別小学校の校舎は取り壊しが前提となっているために耐震診断が行われておりません。現状でも不安であるのに、さらに多くの児童を平然と通わせるつもりなのでしょうか。
また“市道を廃止する”とありますが、市道が無くなった場合、校舎への道が一本減ることとなり、緊急車両などのアクセスは、特に冬場は困難をきたさないのでしょうか。となると、災害時に避難所とするには全く適しません。
さらに、隣接するみどり保育園の改築工事にあたっても、“江別市から地元住民への説明がない”と、苦情が寄せられていたと聞いています。このようなことから、市道を廃止することは困難であると言わざるを得ません。
現状の敷地のまま、4階建て以上の高層階の校舎建設となることも予想されますが、高層階の校舎は、上階へいくに従い、夏の暑さが心配です。3階建てでも相当な暑さとなります。空調を無くして学習環境が成り立ちません。せめて江小のように、校舎が木々に囲まれていれば多少は緩和されるのですが。
また、火災などの災害においても、高層階は避難経路の確保など、小さな子どもたちが通う小学校としては適さないことがたくさんあります。そんなことをわざわざ私たちが語らなくとも、教育委員会の方々は百も承知のはずです。
加えて、江別小学校には萩ケ岡児童センターが併設されており、低学年の児童が、放課後児童クラブを利用しています。当然、隣接していますので児童たちは安全に移動ができます。保護者としてはこの上なく安心して子どもを預けられる環境にあります。
現状の敷地内に、あるいは隣接する土地に、児童センターほどの規模ではないにせよ、このような子どもを安心して預けられる施設を設置出来るのでしょうか。それとも放課後にクラブを利用する児童たちに、現在の萩ケ岡児童センターまでの移動を強いるのでしょうか。
一昨年の「江小・三小地域協議会だより」第4号に、江小、上江小、三小、いずみ野小を委員がそれぞれ見学した際の感想が掲載されています。廊下や玄関などが広く、ゆとりのある上江別小学校のような校舎が理想的であるとの感想が散見されます。
また、普段から“三小はグラウンドが狭い”、“三小は敷地が狭い”と複数の保護者の方々が話されているのを聞いています。この15,812平方メートルの狭い敷地で、本当に上江別小学校のような校舎建設が可能なのでしょうか。
このように、統合校を現在の第三小学校の場所に建設する場合、江別小学校の場所に建設するよりも解決しなければならない課題がたくさんあります。いざ具体的な校舎の基本設計の段階になった時に、こんなはずではなっかたと、後悔のないよう慎重に議論し、統合校の設置場所を決めて頂きたいと思います。
※重複する部分も多くありますが、以前の投稿「私たちの思い 1」「私たちの思い 2」もあわせてお読み頂ければ幸いです。
江小側から統合委員会の委員になられている方は、これから慎重に議論するんですか?
返信削除11月5日の統合委員会は、江小側の清水委員と石堂委員の2名の欠席が確認されています。ですので、そうあってほしいと願ってはおりますが、慎重な議論になるかどうかは不透明です。
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