2012年9月15日土曜日

岩見沢・南町地区、避難勧告1時間遅れる

皆さんもすでにご承知のことと思いますが、江別市のとなり街であります岩見沢市で、9月11日から12日にかけての記録的な大雨で、利根別川が氾濫し住宅地が浸水する被害を受けました。幸いにして人的被害はなかったものの、浸水被害を受けた地域では、ボートで救出される様子が報道され、避難するまもなく水が押し寄せたことを物語っています。
しかし、原因はそれだけではなかったようです。以下は毎日新聞9月14日(金)の朝刊の記事を転載致します。
岩見沢・南町地区、避難勧告1時間遅れる 市想定外の「氾濫」で /北海道
 記録的な大雨で12日に浸水被害が出た岩見沢市で、最も被害が大きかった南利根別川沿いの南町地区の避難勧告が、他の地区より1時間遅れていたことが分かった。本流の利根別川の氾濫で、職員の確認などが追いつかなかったためだが、南利根別川の氾濫は市のハザードマップでも想定されておらず、市は早急な対応を迫られそうだ。
 市では、激しい雨が降り始めた12日午前4時過ぎ、建設部職員62人の全員が豪雨対策のため出勤。市内の河川や道路の冠水状況などの調査を始めたが、同5時過ぎ、本流の利根別川の大和橋付近の水位が危険水位に達したため、周辺の大和など7地区の住民に避難勧告を発令した。その後、利根別川は大和橋下流右岸で氾濫。その対応などで職員が同橋の上流で合流する南利根別川の状況を確認するのに午前6時前までかかってしまったという。
 市によると、南利根別川の氾濫は本流の利根別川の水位上昇で、南利根別川の水が流れにくくなったのが原因とみられる。同市では81年8月の大雨による水害の際にも石狩川の水位が上がり、石狩川に流れ込んでいる幌向川や幾春別川の水が行き場を失い、水田や住宅街に流れ込んでいた。市建設部の吉成潔部長は「南利根別川には測定機器が設置されておらず、今後は何らかの対策が必要」と話している。
おなじみの“想定外”ですが、市の危機管理の甘さが招いた人災と見る人もいらっしゃると思います。東日本大震災以降、危機管理イコール地震対策の様に思いがちですが、先日の投稿でもお伝えしたように、気象庁が9月3日発表した「夏(6~8月)の天候」によりますと、“アメダス地点における1時間50ミリ以上の短時間強雨の発生回数は1976年以降最も多かった”としており、今回のような短時間強雨(ゲリラ豪雨)の発生回数は、全国的に年々増える傾向にあるということです。
江別市もそうですが、石狩川に隣接し、過去に大きな水害を経験しているにもかかわらず、“想定外”を言い訳に同じことが繰り返されるのは、そこに住むものとして大変な怒りと危機感を感じます。
今回の岩見沢市の場合は、その被害の大きさから南町地区ばかりが強調されがちですが、他にも冠水したところがあったようです。

岩見沢市 : 大雨に伴う被害状況

江別市でも、9月9日のゲリラ豪雨で2年連続で同じ場所が冠水しています。この場所は江別小学校のすぐそばで、ここを通学している児童がいます。今回は深夜の冠水でしたので、児童たちに被害はありませんが、登下校の時間であったならばと想像するとゾッとします。この9日深夜には、同時刻に江別第三小学校のすぐそばの住宅街でも冠水の被害がありました。ここはひとつ両校PTAとして、早期の改善を江別市並びに江別市教育委員会へ申し入れてはいかがでしょうか。

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