2012年9月17日月曜日

天災は忘れたころにやってくる

「天災は忘れたころにやってくる」という見出しで、広報えべつの2010年9月号4-5ページで、ゲリラ豪雨と昭和56年の水害のことが紹介され、市民へ注意喚起を呼びかけているのをご存知でしょうか。ゲリラ豪雨に関する部分を以下に転載させて頂きます。
ゲリラ豪雨とは
 気象庁が局地的集中豪雨と呼ぶこの災害は、1時間に100ミリ以上の雨が降ることがあり、全国各地に甚大な被害を及ぼしています。
 都市の上空に熱がこもる「ヒートアイランド現象」が大きな原因と言われ、複数の積乱雲が連続して雨を降らせるために、大雨が降り続き、道路の冠水や河川のはんらん、土砂崩れなどの災害が発生します。
 従来の水害では、長い間雨が降り続くことにより災害が発生したため、発生の数時間前に予測が可能であり、事前の注意・勧告をすることで被害を少なくすることが可能でしたが、ゲリラ豪雨の場合は、短時間に非常に多量の雨が降るために、降り始めから災害発生までの間隔が短くなっています。 江別市でも、ゲリラ豪雨とまでは言わなくとも、集中豪雨による水害が発生し、昭和56年には二度にわたり合わせて63億円もの被害を受けています。
 江別市では、これ以降大きな水害は発生していませんが、昨年の冬から今年の夏にかけての気候が、昭和56年の水害当時の気候に似ているという説もあることから、冒頭で述べたように「天災は忘れたころにやってくる」という言葉が現実味を帯びて感じられるところです。
 ここでは、昭和56年の水害を振り返りながら、防災に対する心構えと対策をあらためて考えてみましょう。
なるほど至極当然の呼びかけであります。「江小・三小統合委員会だより」第10号のなかで事務局である教育委員会の水害に関する見解が記載されていますので転載致します。
石狩川の最後の洪水は約30年前の昭和56年で、その後、危険な雨は何度かあったが、堤防のかさ上げや河川の断面積の確保などの改修が行われていることから、水害は起きていない。洪水は、石狩川の上流で降った雨が集まってくることにより起こり、江別市に到達するまでに6時間から14時間掛かることから、逃げるための時間的余裕がある。九州地方の大雨により死者が出ているが、多くは土砂災害によるもので、江別市とは状況が異なる。
文部科学省が緊急提言で高台等に学校施設を建設すべきとしたのは、津波対策のためであり、洪水に関してではない。北上川では河口から七、八キロメートルくらいまでの範囲で被害があったが、江別市は石狩川の河口から直線距離で十一、二キロメートルあり、津波による被害は出ないとするのが妥当だと考える。
また、 「江小・三小統合委員会だより」第11号では事務局による以下の様な記述があります。
 洪水が起こる確率は少ないということと、仮に起きても江別市街が水に浸かるのには6時間から14時間の余裕があるため、避難することは可能だと考える。死者が出た場合にどう責任を取るのかという仮定の質問には答えられない。
ある意味、教育委員会の見解は一貫していますが、同じ市役所内部でのこの温度差はいかがなものでしょうか。教育庁舎は本庁舎から離れているので、情報が届きずらいのでしょうか。瞬時にメールなどで連絡取れるこの時代に。開いた口がふさがりません。

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